カテゴリー: フォトエッセイ

桜前線はもうすでに北海道を北上していると聞く
しかし、八幡平では今が山桜の見ごろだ
芽吹きの萌黄色やタムシバの白に混ざって
山は今が春の喜びに溢れている
それは屛風絵のように見る人の心を
とらえて離さない。

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山里の静かな光の中で
人知れず咲いていた1本桜
誰にも見られずとも
自分の花を咲かせるいさぎよさ
来年も逢いに来るからね。

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山の木々は桜だけではない。
春先に目につくのが柳の種類
春に先駆けて黄色い花を咲かせる。
目立ちはしないが桜を際立たせる大切な脇役
そんなことを思うのは人間だけで
木々は精一杯冬の厳しさを乗り越え
今、それぞれの花を咲かせる。

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いつもより早い桜の開花に一喜一憂し
それでも麗しの岩手山は早くも白銀のコートを脱ぎ捨てて
岩鷲の姿をくっきりと現して、農作業の始まりを
教えてくれている。
汗ばむ日差しの太陽を受けて岩鷲が大きな翼を
ばっさばっさとはばたかせ上空に舞い上がる時期ももうすぐ。
薫風と共に・・・麗しの季節を享受したい。

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春の風が暖かく吹いて
ソメイヨシノの花が咲くと
水仙やタンポポの黄色の花も
嬉しそうに咲くのです。
下草も青々と茂り
少し眠たげな風が眠たそうに
吹いていくのです。

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